FPVドローンのパイロットならば多くの人が知っているであろう、ドローンシミュレーター「VelociDrone」
レース用の練習コース数が豊富なことで有名ですが、実はそのコースを自作して遊べる機能があることをご存じでしたか?
今回は、このVelociDroneでコースを作成した様子をシェアしたいと思います。
作成
まず、ゲームを起動して「TRACK MANAGER(トラックマネージャー)」にアクセスします。
コースの作成は、まず地形や環境を選択するところから始まります。
「NEW TRACK」を選択し、「SELECT SCENERY」でコースのベースとなるマップを選択しましょう。
選択できるロケーションは森林や山岳地帯、都市部から室内のコースまでさまざまです。
VelociDroneのコース(マップ)の数としては、有料追加コンテンツのダウンロード数によっても変わってきますが、初期ライセンスで26コースがあり、4つのDLCを購入すると43コースまでプレイする事ができます。(2023年8月現在)
今回は自然の中で飛行する楽しさを味わいたいと思い、「River2」を選択しました。
また、コースの雰囲気をより一層楽しむために、マップ内の明るさや照明設定もカスタマイズできます。朝日や夕日、星空など、作りたいイメージに合った天候、時間を選ぶことで、より独自性が生まれます。
次に、コースに配置するゲートや障害物を選びます。ここでの自由度は非常に高く、ドローンの操縦技術を試すための要素を盛り込むことができます。
今回は、間隔を広めにすることで難易度を下げ、ターンを重点的に練習できるように、回り込んでから枠を潜る動作が多めのコースにしていきます。
VelociDroneにおけるコース作成のルールは、1つのスタート地点と2つ以上のゲートを設置することだけです。
ですので、ゴールまでの時間が長いレースも、逆に時間が短く簡単にゴールすることのできるレースも、作ることができます。
以下の画像はスタート地点を設定している際のものですが、このようにx軸y軸z軸に移動させながら場所を確定させていきます。
おそらく、コース作成初心者の方は何度か試行錯誤が必要になるかもしれません。
例えば、ゲートやパイロンを短い間隔で設置し過ぎて飛行しにくいので、間隔や角度を修正する、といった具合です。
実際、飛行してようやく改善点が分かる事も多いのですが、リアルタイムでプレビューしながら微調整ができるので、何度もやり直すことができます。
既存のコースには、実際にドローンレースに使われたものもあり、快適に飛行できるよう細かく作りこまれています。最初はこれらを参考にしながら作成する事を勧めます。
ドローンレースに興味があってVelociDroneをプレイしている方もかなり多いと思いますが、この機能によって自分の苦手な動きを集中的に反復できるコースを作ったり、大会のコースに見立ててイメージトレーニングすることが可能になるので、より一層楽しく、効率的に技術を磨けるのではないでしょうか。
最後に、作成したコースは保存して公開することもできます。他のプレイヤーとコースを共有することで、アイデアを交換したり、競争を楽しんだりすることができます。私の作成したコースも弊社社員に挑戦してもらいました。
完成したコースを実際に飛行してみた際の動画です。
次に作る際にはもう少しゲートの順番を工夫して、分かりやすい道順かつ飛行して爽快感のあるものを作ってみたいです。
終わりに
感想として、自分で時間をかけて完成したコースを飛行するのは新鮮さと達成感がありました。普段とは違う考え方をして意匠を凝らす作業は創作への一歩に繋がると思います。
私自身、コースの作成ができることは最近まで知りませんでしたが、想像していた程難しくは感じなかったので、ぜひ皆さんも興味があればチャレンジしてみてください。
併せて過去の記事で、
FPVドローンの練習に使いやすいコースを紹介した記事
https://fpv-drone.co.jp/velocidrone-course-for-begginer/
や、少し上級者向けで、フリースタイル風の動きを紹介した記事
https://fpv-drone.co.jp/fpv-technique-freestyle/
なども、ぜひ参考にしてみてください。
引き続き、秋葉原で開講しているFPVドローンスクールは講習生を募集していますので、興味がある方は気軽に説明会にいらしてください。お待ちしています!