皆さんはどんなドローンを使用していますか?
FPVドローンの場合は自作機が一般的ですが、ドローン大手DJIからも「DJI FPV」というFPV機が発売されています。今回は、筆者も普段利用しているDJI FPVの使い方や機体の特徴を紹介していきます。

DJI FPVの購入を考えている方、既に持っている方、空撮目的で機体の情報収集をしている方などにぴったりな記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!

DJI FPVとはどんな機体か

DJI FPVはドローン大手DJI社が2021年3月に発売した商品です。DJI FPVコンボを購入すると5インチサイズの機体、プロポ(送信機)、FPVゴーグルを3点セットで購入することができます。
特徴は、2.4Ghz帯の電波を使用してゴーグルからFPV視点で映像を見ながら操作をすることができる点です。

使用している感想としては、安定性・安全性にかなり優れており、屋外かつ広い場所で撮影をするのに最適な機体だと思います。
機体の重さは800g程度。値段は2023年9月現在で106,000円ほどで売られています。

使用パーツ

必須で使用するパーツは以下です。

  1. FPVゴーグル
  2. ゴーグルバッテリー
  3. ゴーグルコード
  4. ゴーグルアンテナ
  5. 送信機(プロポ)
  6. 機体
  7. プロペラ
  8. 機体バッテリー

バッテリー充電方法

機体バッテリーの充電方法は、電源を入れた専用のチャージャーに機体バッテリーを繋ぐだけです。
ランプが4つあり、充電中は点滅します。4つが点灯になればフル充電です。
機体バッテリー購入URLはこちら

ゴーグルはゴーグルバッテリーを繋ぐことで始めて起動します。
バッテリーはtypeCケーブルを使って充電します。コンセントに挿すだけで充電が可能で、またこのバッテリーは他のFPVゴーグルにも使用することができます。
ゴーグルバッテリー購入リンクはこちら

使用方法

送信機

送信機持ち手部分の内側にスティックが収納されています。ここから外し、操作入力部分に取り付けましょう。

次に電源を入れます。DJI機体の電源の入れ方は基本共通していて、一度短く押してから長押しすることによって起動します。電源を切る際も同様です。充電器と同じようにtype-Cケーブルを使って充電ができます。
送信機はバッテリーの持続性がかなり高いため頻繁に充電する必要はありません。

機体

プロペラ

まず、プロペラを取り付けます。プロペラは対面に同じ向きのプロペラを取り付ける必要があります。

DJI FPVでは機体の赤い部分には赤い印のついたプロペラを、機体の印のない部分に印のないプロペラを取り付ければ良いので、分かりやすいですね。
取付は、プロペラを押しながら回すことで装着できます。

電源ON

機体の裏(一部が地面と接する部分)にバッテリーを装着します。向きに注意して繋ぎましょう。
装着出来たら、送信機と同じように電源ボタンを2度押して(2度目は長押し)バッテリーの電源を入れます。
するとプロペラが少し動き、LEDランプが点灯して起動します。

ゴーグル

まず、4つのアンテナを取り付けます。

次にバッテリーとゴーグルを接続し、バッテリーの電源を入れます。

ゴーグルの画面に、「プロペラの向きが正しく取り付けられているか確認してください」など表示されたら、ゴーグル右上に突起した黒いボタンを押し、決定を選択しましょう。

飛行

機体を安全な場所に置きます。送信機、ゴーグル、機体の3つが正しく接続されていたら飛行可能になります。
エラーが生じている場合は右下にエラー内容が表示されるので、指示に従いましょう。

問題なければ、ノーマルモードの場合はプロポの左右のスティックを中心に持ってきてモーターを起動します。そしてスロットルを少し上げて離陸し、飛行スタートです。

飛行モード

ノーマルモード

最もベーシックなモードです。機体姿勢の水平を、自動で調整・維持してくれます。着陸時の自動ホバリング機能や低バッテリー残量時のGPS自動帰還機能も付いています。

マニュアルモードと比べるとそれほど速度は出ません。また、通常ドローンに近く、アクロバティックな動きもできませんが、墜落などの心配が少ないので安全性などを重視する場合はおすすめです。

マニュアルモード

自動安定化の機能が無効になり、スティック操作のみで制御する必要があります。
その分、最大時速140kmが出て宙返りなどのアクロバティックな動きも可能になります。
切り替えの際はゴーグルと送信機をマニュアルモードに変更する必要があります。

スポーツモード

ノーマルモードよりもスティック操作に対して機敏に機体が操作できます。
ノーマルモードとマニュアルモードの中間と考えてもらって良いと思います。

プラスであると便利な物

アクションカメラ

これが無くても、ゴーグルにSDを差し込んで、機体から転送されるゴーグルの映像を録画することは可能ですが、機体の視点そのままの映像になっており水平補正などがないため、振動や傾きがそのまま録画されてしまう事があります。
操作が熟練していても、風で煽られる事もありますので、空撮目的であればアクションカメラを装着することをオススメします。
アクションカメラの種類はGoProやDJI Action2などがあります。
アクションカメラについての詳しい記事はこちらをご覧ください。

マウント

マウントはアクションカメラを機体に取り付けるためのものです。機体にカメラマウントを接続するためのマウントと、カメラを固定するマウントが必要です。
DJI FPVに付属品として入っている場合はそれが使用できます。カメラ固定用のマウントもアクションカメラに付属していることが多いです。
単品で購入する際はこちらの商品ページを参考にしてください。

micro SDカード(SD)

アクションカメラで録画するために必要です。容量(GB数)が大きく、読み込み速度、書き込み速度が速いものは性能が良いと言えるでしょう。
データはこまめにSSDやPCに移して、なるべく空にしておきましょう。

SDカードリーダー

リーダーがあると、飛行後にその場で録画内容が確認できるので便利です。
端子がUSBやUSB type-Cの場合は主にPC用、Lightningは主にiphone用です。使途に応じて購入するリーダーの規格を確認しましょう。

NDフィルター

NDフィルターは別名を減光フィルターといい、アクションカメラに取り付けることで、サングラスのような役割をします。明るすぎる場所での撮影において白飛び・黒つぶれ等を防ぎ滑らかな映像、画像撮影が可能になります。

使用するアクションカメラ専用のもので、また用途に合ったND数のものを購入しましょう。
NDフィルターについての詳しい記事はこちらをどうぞ。

撮れる映像

ノーマルモードではこのような映像が撮影できます。アクションカメラはDJI Action2を使用しています。

終わりに

いかがでしたでしょうか。今回はDJI FPVの特徴・使用法について見てきました。
DJI FPVは、自作FPVドローンではない機体でありながら、FPV視点での飛行が楽しめます。

モードを使い分けることができるので、高い安全性で操縦したい人はノーマルモード、より自由に高速で使用したい人はマニュアルモードといったように、目的に合わせて使用できるのが大きなメリットです。
使用法も比較的簡単で、使用していても故障や不具合が少ないと感じます。

ただ、ゴーグルを使用した目視外の操作やモード2での飛行などに慣れていないと難しく感じるかもしれません。
始めはシミュレーターを使って練習したり、FPVドローンスクールで技術を磨くと安心してDJI FPVを利用できると思います。

FPVドローン秋葉原に興味がある方は、ぜひ詳細をご覧になり、説明会にいらしてください!
熟練のインストラクター達がお待ちしています。

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