ドローンレースは一般的に、FPVゴーグルという専用のゴーグルからの一人称視点での映像を基に機体を操縦することが多いです。一般的なドローンよりも操縦は難しいですが、FPVドローンを使うことで、より細かくそして高速な動きが可能になります。
レースではゲートやフラッグなどの作成されたコースを、どれだけ短い時間で通過できるかが競われます。2016年頃から日本でも大会が開催されるようになり、2023年現在も2つの大きな大会が定期開催されています。
今回は、近年日本国内で開催された主要な大会と、開催予定の大会をご紹介します!
JAPAN DRONE LEAGUE
https://www.japandroneleague.com/home (大会ホームページ)
JAPAN DRONE LEAGUEは、一般社団法人ジャパンドローンリーグによって2016年から開催され続けている、国内最大級のドローンレース大会。
記事作成現在の2023年も、5月からRound1がスタートします。
プロクラス、エキスパートクラス、オープンクラスの3つのカテゴリがあり、それぞれの予選上位が準決勝、決勝へと進出。そして成績を通算し、年間総合チャンピオンが決定します。
レースは基本的に3人で一斉にスタートし、コース完走の着順を競います。2023年からは、個人戦に加えてコンストラクター選というチーム戦方式も導入されます。
大会の様子は、公式youtubeチャンネルにて配信されています。
JMA TINY DRONE CHAMPIONS LEAGUE
https://www.jma.world/tinydrone (大会ホームページ)
JAPAN TINY DRONE CHAMPIONS LEAGUEは、一般社団法人日本マルチコプター協会(JMA)が主催するドローンレース大会。
2019年に行われた『おかやま奉還町商店街ドローンレース』を前身とし、2021年から開催地が全国各地に拡大されました。
2022年は、シーズン全7戦の大会の年間総合成績1位となった選手が100万円の賞金を獲得。
この大会の特徴はタイニードローンという軽量ドローンが使われることや、岡山会場での、狭い商店街をすり抜けるスリル満点なコースがあること。細かい操縦技術が必要になってきます。
youtubeにてJMA大会公式チャンネルが公開している配信から、その様子を楽しむことができます。
SUPER DRONE CHAMPIONSHIP
SUPER DRONE CHAMPIONSHIPは、DRONE SPORTS株式会社、株式会社NTTぷらら、株式会社NTTドコモが、2020、2021年に開催したドローンレース大会。
大会の様子はテレビ東京スポーツyoutubeチャンネルにて公開されています。
決勝に参加する8名が、1対1方式で指定されたコースをどちらが先に通過できるか競う大会。2021年、会場は幕張メッセを使用し、惑星間飛行をテーマにした照明や難易度の高いコースが特徴的でした。
2021年以降の大会開催は未定。
KAIZUKA Glowing DRONE CUP
これまで紹介した3つの大会は民間団体が主導でしたが、KAIZUKA Glowing DRONE CUPは自治体である大阪府貝塚市が主催となり、2021年にスタート。
見晴らしの良い測量用ドローンの練習場を芝生化し、ドローンレースに適した環境を作りました。
大会では国内初の女性クラスが設けられました。2022年には計31人が参加し、2023年も秋に開催予定との事。
貝塚市youtubeチャンネルにてその様子が配信されています。
加えて、自治体主導の大会という側面では、香川県丸亀市が2023年10月開催に向けたドローンレースの誘致も進めています。
今後開催が予定されているドローンレース
ドローンレース in サバイバルゲームフィールド
https://skytrying.jp/new_page/dronerace-arum/ (大会特設サイト)
合同会社SKYTRYINGとサバゲーフィールドアルムが主催となり、2023年4月30日に広島県で開催されました。興味がある方は今後開催のイベント情報もチェックしてみてください。
JDSFドローンレース
2022年11月に設立された一般社団法人日本ドローンスポーツ連盟(JDSF)は、2024年春に富士急ハイランドを会場に第一回のドローンレースを開催する予定です。
https://japandronesports.com/ (JDSF公式HP)
2023年4月現在は大会レギュレーションが公開されていて、実際にドローンを使いながら会場の視察も行われているようです。
ぜひ今後の最新情報をお見逃しなく!
おわりに
今回は国内で近年定期開催された、4つの大会をご紹介しました。
過去には今回取り上げた大会以外にも、2016年から2019年にかけて開催されたDrone Impact Challengeというレースも開催されました。
開催予定のレースも紹介しましたが、今後も技術発展やドローン操縦者の増加が見込まれることから、さらにドローンレースは盛り上がりを見せる事でしょう。
今回取り上げたドローンレースはFPVドローンの操縦が必要です。レース以外にも、空撮や趣味といった目的でも、基礎からFPVを学んでみたいという方は、ぜひFPVドローンスクール秋葉原本校にご問い合わせください!https://mugenlabo.com/lp1/