これまでの空撮とは異なり、比較的安価で自由に撮影できるドローンは、近年注目されている撮影ツールの1つです。
ドローンに搭載されている高性能なカメラによる撮影は、まるでその場にいるかのような迫力であるため、
映画・CM・ドラマなどでも多く使用されています。

そんなドローンですが、実はスポーツ中継でも活用されることが徐々に増えています。
スポーツは現地で応援することで選手の動きを細かく見ることができますが、
ドローンの登場によってテレビ越しでも選手の動きや試合の雰囲気を存分に堪能できるようになりました。
今後もスポーツ中継におけるドローンの導入が増加することが予想されるため、どのような映像を撮影できるかを知っておくことで、ドローンをさまざまな場面で活用できるでしょう。

そこで今回は、スポーツを撮影したドローンの映像について、ご紹介させていただきます。

サッカー

従来のサッカー中継では、サッカーの迫力や面白さが伝わりやすいように、
ボールをドリブルしている選手やゴールにつながる動きをしている選手にのみ焦点を当てて映されていました。
しかし、ゴールやボールから離れている選手が映されることが少ないため、
現地で観戦している時に感じる試合全体の熱気や戦略の面白さは感じられませんでした。

ドローン撮影がサッカー中継で導入されたことにより、
ゴールやボールから離れた選手の動きをよく見られるようになったのです。
結果として、ボールから離れていてもゴールにつながる動きやアシストしている姿もよく見られるようになり、
サッカーの熱気や戦略を楽しめるようになりました。

ラグビー

ラグビーの試合でドローンが導入されるようになったのは、2019年に日本で開催されたワールドカップからです。
ラグビーはボールを奪い合い、相手の陣地に運ぶことで得点を得られるスポーツであるため、
ボールを目がけて大勢の選手が集中します。
そのため、従来の撮影方法では横からのアングルだけであり、細かい動きは追えていませんでした。
しかし、ドローンの導入により上空からの撮影が可能になり、
選手たちが密集していても選手それぞれの動きが追えるようになったため、
より観戦を楽しめるようになったのです。

従来の映像とドローンでの映像を比較してみても、その見えやすさは感じられるでしょう。

カースポーツ

普段私たちが乗る車とは異なり、スピードを競うことに特化した車でレース場を走るカースポーツは、
日常ではなかなか味わえないスリルと爽快感を体験できるスポーツです。
カースポーツでドローンを導入したことにより、
これまで撮影できなかった真上からのアングルや上空からの自由自在な撮影が可能になりました。
また、エンジン音やタイヤによって生じる砂ぼこりまで細かく見られるため、
躍動感や細かい動きがよく伝わるようになったのです。
特に一人称視点を味わえるFPVドローンが用いられた中継映像では、
まるで自身がその場にいるかのようなダイナミックな映像を楽しめます。

最近では車を自動で追尾して撮影できるドローンも開発されているため、
今後さらに迫力ある映像を楽しめるでしょう。

スキー・スノーボード

雪山を豪快に滑るスキー・スノーボードは、映像で見るよりもはるかに速い速度です。
従来の撮影方法では、遠くからのズームによる撮影であったため、
映像だけ見ていてもスピード感やスリルはなかなか伝わりにくいものでした。

FPVドローンによる撮影がスキー・スノーボードに導入されたことにより、選手の動きを上空から見られることや、選手と同じ目線・速度を疑似体験できるようになったため、ダイナミックな映像が見られるようになったのです。
さらに、上空からの撮影でコース全体の広さを含め、さまざまな映像を見られるようになりました。

ドローンを用いた映像では、選手の技を間近で見られることや、選手目線による迫力ある場面が多く見られるため、従来の動画よりも臨場感のある映像を楽しめます。

サーフィン

海の上で行われるサーフィンは、すべてのスポーツの中でも最も撮影が難しいスポーツの1つです。
サーフィンは波の大きさとそれに乗る選手の動きを同時に見ることで、スリルを感じられるスポーツです。
しかし、従来の撮影方法では遠くからの撮影であったため、迫力が伝わりにくいといった弱点がありました。
ドローンの導入によって可能な限り選手に近い位置で観戦できるため、
波の大きさや臨場感を存分に味わえるようになりました。
ドローンによって撮影された動画では上空からのアングルを含めて、さまざまな角度で波を楽しめます。

さらに、周囲の景色も見られるため、自然の美しさも存分に堪能できるのです。

このように、サーフィンの撮影にドローンを導入したことで、
これまで以上にダイナミックな映像が楽しめるようになりました。

陸上競技

1つのアングルから撮影されていた従来の陸上競技では、
選手の細かい動きではなく勝敗に絞った映像が多くありました。

ドローンの導入によりトップを走る選手だけではなく、他の選手の動きをよく見られるようになったため、
試合全体の雰囲気を感じ取りやすくなりました。

動画では先頭を走る選手以外の選手も空撮で捉えているため、先頭との具体的な差まで確認できます。

ゴルフ

広大な会場で行うゴルフでは、プレーしている選手の姿や打たれたボールの行先が重視されていため、
従来の撮影方法ではコースの細かい箇所までは見られませんでした。
しかし、現在はドローン撮影が導入され始めており、
ドローンを活用することで空撮によるコースの全体の確認やギャラリーを含めた試合の
雰囲気を存分に楽しめるようになりました。

参考動画では自然豊かなコースや選手たちの細かい動き、打つべきコースの解説などがよく見ることができます。
そのため、これまでのゴルフの中継とは違った楽しみ方ができるでしょう。

まとめ

スノーモービルを追いかけて撮影

今回は、ドローンを用いたスポーツ中継や実際の映像についてご紹介させていただきました。
ドローンは従来の撮影方法よりも自由に動けるため、さまざまな視点での撮影が可能です。
そのため、ドローンが導入されることでより臨場感のあるダイナミックな映像が楽しめるようになるでしょう。

スポーツは私たちに感動と興奮を与えてくれます。

ドローンの導入により、今よりもさらに見ごたえのある映像になるため、
より選手を応援できるようになるはずです。
スポーツの撮影でドローンを活用して、これまでと違ったさらに魅力的なスポーツ映像を撮影しましょう。

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