海外は日本以上にドローンの市場が大きく、活用事例も多いです。
現状でもその市場規模はかなりのものですが、今後は一層需要が高まるとも言われています。

今回は、そんな海外のドローンビジネスにスポットを当てて、市場規模や活用事例を踏まえた今後の課題などを詳しくご紹介していきます。

海外におけるドローンビジネスの市場

海外では、日本以上にドローンは普及しており、世界全体のドローン市場は2021年に221億ドルとなりました。
今後2027年には、約2倍となる434億ドルにまで膨れ上がると予想されています。
世界で活用されているドローンのビジネスシーンは、
交通や空撮、気象監視、消防、捜索、救助活動、軍事活動などで、近年は軍事や防衛、安全保障に関連した分野の
規模が大きくなっています。

近年は世界中を取り巻く社会情勢も踏まえ、あらゆる国が積極的にドローンの開発や支援、
展開を進めていることも、ドローンビジネスの市場規模が膨らみ続けているひとつの要因だといえるでしょう。

また、海外は日本以上にドローンを活用したビジネスが一般的に行われています。
海外の中でも「ドローン大国」ともいえるアメリカは、ドローンで年収1億円を稼ぐ人もいるほどです。
これは少し極端な例ですが、それでもドローンビジネスに携わる人の平均年収は、
およそ550万円~715万円ほどだといわれています。
数あるドローンビジネスの中でも特に高収入なのはドローンの開発や組み込みプログラミングなどを行う
エンジニアで、年収は1,000万円を超えることもあるようです。
ちなみに、日本でもドローンの組み込みプログラミングを行うエンジニアがいますが、
年収は200万円~1,000万円と、経験値やスキルによって大きな差があります。

今後日本も海外のようにドローンをビジネスにする人が増え、需要も高くなれば、
年収の水準もより高くなる可能性は大いにあるといえるでしょう。

海外のドローンビジネス活用事例

ここからは、海外のドローンビジネスの事例をご紹介します。

・広告

世界的に有名な飲料メーカーのコカ・コーラとペプシがドローンを活用した広告を行い、
話題となったことがあります。

これはドローンでコーラやペプシを運ぶもので、各会社で演出方法が異なっていました。
コーラは心温まるような演出、一方ペプシはテクノロジーとスポーツを融合した演出を発信し、
それぞれのブランド価値をより構築していきました。

また、ブラジルではアパレルメーカーの服を着たマネキンをドローンが運ぶというダイナミックな
広告を打ち出し、こちらも話題となりました。

今まで見たことがない動画は、視聴者からの関心度も高くなります。
結果このアパレルメーカーも知名度を高めることに成功しました。

・配送

ドローン宅配便
Delivery drone flying in the mountain. 3D illustration

日本でも利用ユーザーが多い、海外の大手通販サイトのAmazonはドローンの配送サービスのテストを
2016年から実施しています。
ですが、課題も多く現時点でまだ実用化には至っていません。

配送に関しては、日本でも試験的にドローンで行ったこともありますが、
ビジネスとしての活用事例はまだないのが現状です。

一方、中国の大手IT企業のアリババは、2018年に食品デリバリー会社を買収し、現在配送ビジネスをより進展させるためにドローンの活用を検討しています。
スイスでは医療検査に使用するサンプルの空輸が始まっていて、アフリカのルワンダでも緊急用の血液や医薬品の搬送にドローンが活用されています。

このように、配送に着目したドローンの活用は世界各国で進められていて、
今後は一層進展していくといえるでしょう。

人気が高い空撮分野の将来性は?

ドローンの活用法でも特に人気があり、参入しやすいのは空撮です。

趣味としてはもちろん、テレビやCM、インターネット動画などあらゆるシチュエーションでドローンの
空撮映像が使用されています。

また、エンターテインメント業界でも、
大規模なイベントやテーマパークなどでドローンが活用されることが増えてきています。
大規模なイベントの代表例としては、2021年開幕の東京オリンピックや、
2022年開幕のワールドカップが挙げられます。

東京2020オリンピック 夜空を彩ったドローンたち – YouTube

カタールW杯が開幕 夜空にドローン演出も(2022年11月撮影) – YouTube

ドローンではこのようなクオリティの高い演出も可能なため、
今後はこういった世界的なイベントでドローンが活用されることも増えてくるでしょう。

クオリティの高い動画は動画制作会社へ

世界的な市場規模が増加の一途を辿っているドローン。
配送業務などではまだまだ課題が多いですが、海外でも取り組みが進んでいるので、近い将来、
頼んだ荷物をドローンが運んできてくれる…。なんてこともあるかもしれません。

空撮や映像分野も、ネット環境の普及により需要は高まり続けています。
自社のプロモーションや、宣伝したい商品やサービスがあるという方は、
ドローンの空撮を活かして映像制作を行っている映像制作会社に依頼するのがおすすめです。
ドローンで撮影された映像は、クオリティが高く、ターゲット層を一気に引き込むことができます。
コンセプトに沿った動画を発信することで、より自社や展開している商品、
サービスの価値をより高めることもできますよ。

動画で宣伝をしたい、魅力を伝えたいと思っている方は、ぜひ利用してみてください。

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