皆さんこんにちは、今回はDJIから新しく発売されたAVATA2について詳しく解説していきたいと思います。実際に使用した感想やどんな人に向いているかについてもまとめているのでぜひ最後までご覧ください。
AVATA2とは
AVATA2とはDJIから発売されたAVATAシリーズの新作です。
特徴は以下の通りです。
・プロペラガードが標準装備
・ゴーグルをつけて飛行
・モーションコントローラーでの直観的操作
・初心者でもアクロバット飛行が可能
DJIFPVとの違い
過去にDJIからDJI FPVという機体が発売されていました。こちらもゴーグルをつけて飛行させるFPV機です。
しかしAVATA2と比べかなりサイズが大きくプロペラガードもないため、完全に屋外向けの機体でした。ちなみに、プロペラガードも存在していますが、装着すると機体がとても大きくなります。今回発売されたAVATA2はサイズも小さく、プロペラガードが標準装備されているため、DJI FPVではできなかった室内撮影や、人に近づいての撮影が可能になりました。
初代AVATAとの違い
一番の違いは、日本で使用できるかどうか。でしょう!
初代AVATAは日本では映像伝送に使用できない電波帯でそれを行っていたために、日本では未発売、使用ができませんでした。しかしその使い勝手の良さ、性能の良さから欲しい人はたくさんいたと思います。私もその一人です。
AVATA2は2.4㎓の電波帯で映像伝送を行うため、日本でも使用可能になりました!
他にも、カメラセンサーサイズの大型化や、内部ストレージの向上、飛行時間の延長など様々な部分でパワーアップしています。
AVATA2スペック
基本スペック
重量 | 約377g |
サイズ | 185×212×64㎜(縦×横×高さ) |
最大速度 | 飛行モードによって異なる |
ノーマルモード | 28.8km/h |
スポーツモード | 57.2km/h |
マニュアルモード | 97.2km/h |
最大高度 | 5000m |
最大飛行距離 | 10㎞ |
最大飛行時間 | 約23分 |
最大抵抗風圧 | 10.7/s |
内部ストレージ | 46GB |
映像伝送システム | O4 |
最大映像伝送距離 | 10㎞ |
映像伝送距離が10㎞は本当に信じられません!映像切れの心配なしで飛行できますね。
FPV機の弱点である飛行時間、こちらも23分ととても長いです。少ないバッテリーの本数でも十分に練習することが出来そうです。
飛行速度もかなりのものです。正直モータースポーツ以外の追い撮りならAVATA2で十分です。
カメラスペック
イメージセンサー | 1/1.3インチ |
センサー | FOV155° |
ISO感度 | 100~25600 |
最大静止画サイズ | 1200万画素 |
静止画フォーマット | JPEG |
動画解像度 | 4K 60fps |
2.7K 120fps | |
1080p 120fps | |
動画フォーマット | MP4 |
カラーモード | 標準、D-logM |
カメラFOV | 標準、広角、超広角 |
チルト角 | -85°~+80° |
10-Bit D-Log Mカラープロファイルへの動画対応、Osmo Actionシリーズの電子手ブレ補正機能「RockSteady」と「HorizonSteady」の搭載などにも対応と、アクションカメラにも引けを取らないカメラ性能!また初代AVATAと比較してダイナミックレンジの改善やブレの補正性能も向上している。120fpsまで撮影できるため、スローモーションの映像もばっちり。
Google3スペック
重さ | 約470g |
解像度 | 1920×1080 |
瞳孔間距離 | 56㎜~72㎜ |
視度調整 | ‐6.0D~+2.0D |
動作時間 | 約3時間 |
新機能 | リアルビュー機能 |
特徴はなんといっても2.4㎓帯の電波を使用しながらほとんど遅延のない映像を映し出すことでしょう!
他にも、筆者の様な眼鏡をかけている人にうれしい視度調整機能。眼鏡なしで生活ができない筆者でもくっきりゴーグルの映像を見ることができました!
さらに便利なのは、ゴーグルをつけたままゴーグルの外が見れる【リアルビュー機能】。
見える範囲に少し癖はありますが慣れると本当に便利な機能です。
資格は必要?
結論、資格は必要ありません。
通常のFPVの映像伝送で使われている電波は5.7、5.8㎓帯です。これらの電波を使用するには、陸上特殊無線3級、アマチュア無線4級の資格を有していなければなりません。
むずかしい資格ではありませんが、その手続きに時間がかかるため、面倒です。
しかし、AVATA2の場合は映像伝送に2.4㎓帯の電波を使用しています。この電波は免許がなくても使用できる電波です。そのため電波の免許、手続きなしで飛行できます。
AVATA2の利用方法
AVATA2は様々な利用方法が考えられます。従来のドローンとしての使用方法、FPV機としてのアクロバットや迫力のある映像撮影などその利用方法は様々あります。
狭い空間でも安定して飛行できるため、今後は点検業務等でもさらなる活躍が見込まれます。
実際に飛ばしてみた感想
一番最初に出てくる感想は、安定感でした。室内の狭い空間でもMAVICのようにセンサーが動作することなく、安定して飛行可能です。また、今までのドローンよりも物に対して接近できるため、室内撮影には特に向いているように感じました。
マニュアルモードに関しては、レスポンスがとてもいい印象でした。感覚的な話ですが、飛行中に機体の重さを全く感じない飛行感でした。レート設定などで好みの飛行感にすることができるので、気に入る設定を見つけていきたいです。あと、筆者はFUTABAのプロポに慣れているので、DJIのプロポに慣れるのも少し時間がかかりそうでした。
どんな人に向いてる?
圧倒的にFPV初心者の方におすすめです。まずはノーマルモードでゴーグルの映像に慣れる。慣れてきたらスポーツモード、そして最終的にはマニュアルモードへとステップアップしていけます。また、DJI FPVと違い、プロペラガードがあるため比較的壊れにくく、多少のクラッシュでは壊れません。なのでこれからFPVを始めたい方、シミュレーター流行ってるけど実機を飛ばしたことのない方に特にお勧めになります。
最後に
今回はDJIから新発売されたDJI AVATA2についてまとめてみました。
電波関係の申請は必要ありませんが、航空法関係の申請は必要なのでご注意ください。
マニュアルモードに関してはいきなり使うと必ず落とします。必ずシミュレーターでの訓練を経てからマニュアルモードに挑戦するようにしましょう。
弊社では、撮影とともにFPVドローン専門のスクールを運営しています。
FPVドローンに興味はあるけど、何から始めたらいいかわからない方、新たな技術を身につけてレベルアップをしたい方、新しい趣味に挑戦したい方、皆さんお待ちしております。
一緒に、自由に空を飛び回りましょう!