FPVドローンを飛ばす際に欠かすことのできない電源である「リポバッテリー」。皆さんはどのように選んでますか?
メーカー、価格、パッケージのデザインなど皆さんさまざまだと思います。
今回は様々な種類、性能があるリポバッテリーについて詳しく解説していきます。
リポバッテリーとは?
正式名称を「Lithium ion Polymer battery(リチウムイオンポリマーバッテリー)」といい、スマホなどに使われているリチウムイオンバッテリーをゲル化したものです。
様々な製品にこの種の電池が使われていますが、多くの場合、ドローンやエアーガン、ラジコンなどで用いられます。
リポバッテリーの特徴
メリット
電圧が高く、即座に電力を供給することができるため、急発進しながら大空を縦横無尽に飛び回るFPVドローンとは相性抜群です。
デメリット
電池がゼロになってしまうと再充電ができないという点があります。
また、電圧低下に弱く全体容量の20%程度を下回ると、電力が弱まり急激に消費が進んでしまいます。そのため、全体用量が30%を下回ったら飛行をやめてバッテリーを交換し、その間に充電する必要があります。
過充電にも弱く、電池の寿命が短くなる原因になります。バランスコネクタを使い、フル充電で充電がストップされる機能を持つチャージャーを使用しましょう。
選び方① コネクタの規格
まずは、自分の機体の電源コネクタの大きさを確認しましょう。
上から順にXT90、XT60、XT30という別規格のコネクタを持つリポバッテリーです。
XT90が10インチの大型ドローン、XT60が最も一般的な5インチのドローン、XT30は3インチまたは2.5インチの小型のドローンで使われることが多いです。
また3インチよりもより小さく軽量であるマイクロドローンにも、PH2.0、BT2.0などの規格があります。単一の規格ではないので、使う機体のコネクタを把握したうえでバッテリーを購入しましょう。
サイズを確認したら、バッテリーの表示を見ていきましょう。
パッケージには商品名、ブランド名などさまざまな情報が書かれています。
リポバッテリーを購入するときに確認するべき3つの値を確認していきましょう。
選び方② mAh(ミリ・アンペア・アワー)
mAhとは容量を示し、電池の中にどのくらい電気が入るのかを表しています。
上の写真の場合、1400mAhとあります。この数字が大きくなればなるほど、電池のサイズも大きくなっていきます。
容量が大きいということで、その他の条件が同じ他のバッテリーと比べるとより長い時間飛行することができます。
選び方③ S(セル数、CELLS)
セル数はリポバッテリーを構成する電池の数を表しています。
1セル当たり、3.7Vと電圧が決まっていて、このセルが複数合わさって一つの電池が作られています。
セルの数字が大きければ大きい程その電池のパワーが上がります。
ただし、使用するモーターや、FC(フライトコントローラー)、ESC(電子スピードコントローラー)によっては対応しているセル数が決まっているものもあるので確認が必要です。
選び方④ C(Cレート)
Cは電流の量を計算するために必要な係数で、瞬間的に充放電できる量を表しています。
この数字が大きいほど瞬発力が高いという事がいえます。逆にこの数値が低いとセル数が大きくても消費する電力が少ないので、パワーはでませんがその分長く飛行できます。
FPVドローンを使って、速度を出しながらアクロバティックな飛行を楽しみたい場合は最低でも70 C以上のものを選ぶようにしましょう。一方、ゆったりとした視点での安定した景色を撮影したい場合はC値が低いバッテリーでも問題ありません。
値段に関して、安価なリポバッテリーは同じセル数、mAh数でもこのCの値が低いことが多いです。FPVを使って自分がやりたいことや使用する目的を踏まえて、購入するバッテリー選びを行いましょう。
リポバッテリーを扱っているメーカー
リポバッテリーを製造・販売しているメーカー、ブランドはいくつかあります。
当スクールで普段使うことが多いのはGrepowという会社が提供するTattuというブランドです。高品質で安定性があり、日本でもかなり流通しています。
他にも、SpeedyPizzaDronesというブランドやGOLDBATというブランドのバッテリーもよく使用しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はリポバッテリーを選ぶ際に参考となる情報を紹介してきました。
最低限、電源コネクタのサイズ、mAh数、セル数、C(放電容量係数)の4つを必ず確認した上で、好みのブランドのバッテリーを見つけましょう。
使用後にもう一度使うためには約30分~1.5時間ほどの充電時間が必要になります。多めにリポバッテリーを購入しておくと、よりたくさん飛行を楽しむことができるのでおすすめです。
弊社では、撮影とともにFPVドローン専門のスクールを運営しています。
FPVドローンに興味はあるけど、何から始めたらいいかわからない方、新たな技術を身につけてレベルアップをしたい方、新しい趣味に挑戦したい方、皆さんお待ちしております。
一緒に、自由に空を飛び回りましょう!