皆さんFPV飛ばしてますか?ここで一つ質問です。あなたの機体のモーターの回転方向は内回り(Props in)ですか?それとも外回り(Props out)ですか? 筆者はProps in,内回りを使っています。でも、そこに明確な理由はなくて、ただ何となくBetaFlightの初期設定が内回りだから。という理由で内回りにしています。私みたいに何となく回転方向を決めている方も多くいらっしゃると思います。そこで今回はFPVドローンのプロペラの回転方向について解説していきます。
これを機にどうしてその回転方向にしたのか、説明できるようになりましょう!

「Props In / Props Out」とは?

機体の前方(カメラが向いている方向)に向かって内側へ吹き込むのが Props In(デフォルト)、外側へ押し出すのが Props Out(逆回転)。

            内回り(Props in)                     外回り(Props out)

 Props In(標準回転)の特徴

長所短所
● 伝統的で設定不要。多くのFC/ESCが工場出荷時に対応。● 前方から巻き上げた砂や水滴がカメラレンズに直撃しやすい。
● 多くの人が初めに触れる回転方向のために、慣れている場合が多い。● 小型機では後流(prop wash)が機体に当たり振動源になることがある。

Props Out(逆回転)の特徴

長所短所
● 風を前方へ逃がすためレンズが汚れにくい。枝やゲートと接触してもプロップが外側に弾かれやすくフレーム保護にも。● 舵の初動に慣れが必要。更新後 Betaflight の設定戻しを忘れると離陸不能になる恐れ。
● Tiny Whoop など軽量機でprop wash 減少。締めたターンで姿勢保持が向上。● 砂利や草をカメラではなく、 FC/ESC スタックに吹き込みやすい。
● “Turtle Mode” が上下逆転時にレンズ側へ風を送るため、復帰後にレンズが汚れるケースあり。 

どちらを選ぶ?サイズ別の目安

  • Tiny Whoop/2〜3 inch … prop wash 低減と障害物回避を重視し Props Out が主流。
  • 5 inch フリースタイル/レース … 空力利得が小さいので Props In のままでも OK。林間や泥地で撮影重視なら Props Out が有利。
  • CineWhoop/ペイロード機 … ダクトでレンズ保護されている場合は Props In でも差が出にくい。

    結局は環境とメンテナンス性のバランス。同じ機体で両設定を試して、自分のフライトスタイルに合う方を選ぶのが最短ルートです。

回転方向を変える手順

プロペラの回転方向を変える方法を解説します。簡単なのでぜひ試してみてください。

ステップ1

機体のプロペラを取り外し、ベータフライトを起動して機体とPCを接続する。この後プロペラを回転させるので必ずプロペラは外しましょう。事故の元です。

ステップ2

ベータフライト、左側のタブからモーターを選択し、機体にバッテリーをつなげる。

ステップ3

下の画像のタブをスライドさせて、絵のプロペラの回転方向を逆にする。

この段階ではまだ機体の実際のモーターの回転方向は逆にはなっていないので注意しましょう。

ステップ4

下の画像のボタンを押して、その指示に従いましょう。

これでベータフライトでの設定は完了です!

ステップ5

最後にプロペラを外した状態で、ARMして回転方向を確かめましょう。これで問題がなければ設定終了です。

🔧 Tips

  • Betaflight のファーム更新後は設定が初期化されることがある。アップデート時は “Props Out チェック” を作業手順に組み込むと安心。
  • 上の方法で回転方向が変わらない場合。モーター配線の真ん中の線とそれ以外の線の接続箇所を入れ替えましょう。最終手段です。

まとめ

  • Props In … セットアップが簡単で慣れた舵感。ただしレンズが汚れやすい。
  • Props Out … レンズ保護・prop wash 減で小型機に特に恩恵。FC スタックの防塵と Turtle Mode の運用に注意。
  • 切り替えは Betaflight+ESC の二段構え。飛行前にモーター方向を必ずテスト。
  • フライト環境と機体サイズで最適解は変わる。両方試して納得のいく設定を採用しよう。

これでプロペラ回転方向の選択基準と変更手順は完璧。さっそくフィールドでテストし、自分の映像と操縦感の違いを体感してみましょう!

また、FPVドローンに興味がある方はぜひ弊社ドローンスクールに遊びに来てください!みんなで一緒にFPVドローン始めましょう!

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