この記事にたどり着いたあなたは、きっとFPVドローンについてある程度調べたのだと思います。FPVドローンを飛ばすのに必要な道具は買ったし、申請や資格なども取ったことでしょう。
飛ばす場所も調べただろうし準備は完璧です。しかし、いざ飛ばそうと離陸した直後にはもう墜落している。
こんなはずじゃないと何度もやり直そうとするけど結局飛ばすことができない。
こんな嘘みたいな話がFPVドローンにはあり得るのです。
最近DJIから出ると噂のあのFPVドローンも買ったけど、もしかして飛ばせないなんてことがあるかも?
ホバリング
ドローンとFPVドローンとのホバリング(一定位置にとどまること)においての違いから説明いたしましょう。ホバリングはドローンにおいて基本的な技術の一つですが、FPVドローンでは、ホバリングは非常に難易度が高い技術となっております。
以下ではドローンとFPVドローンとのプロポと機体の違いから掘り下げて解説いたします。
プロポ
普通のドローンは送信機の左右のスティックをどの方向に動かしても中央に戻ります。
一方、FPVドローンは左スティックの上下(スロットル)を任意の場所で止められるのが特徴的です(モード2の場合)。
機体
普通のドローンはスロットルを上げて手を離すと、上げた分だけ上昇しその位置で勝手にホバリングをしてくれます。
一方、FPVドローンはスロットルを任意の位置まで上げるとその分プロペラが回転します。そこで止めておくと同じだけプロペラの回転量は変わらずに回り続けます。ただ、そのスロットルの位置で機体が上昇してしまうくらいプロペラが回ると、機体は上昇してしまいます。つまり、スロットルの位置を止めても機体が上昇してしまうことがあるため、ホバリングするには適宜パイロットがスロットルを調整し続ける必要があるのです。
また、普通のドローンは左右のスティックから手を離してもその場で姿勢制御してホバリングしてくれるのですが、FPVドローンは常に左右のスティックを調整し続けなければホバリングすることができません。しかも、その調整量が視認できるかできないかくらいの場合もあるため、非常に難しい技術の一つであると言われています。
FPVでは着陸機能が基本的に付属していないため、ホバリングができないと着陸ができません。着陸できなければ、離陸させたあとの最終的な行き場がなくなってしまうので、実質飛行させることができない状態と変わらないのです。
飛行
普通のドローンは、スロットルをあげて離陸させれば左スティックの左右で方向転換、右スティックの上下左右で前進後退と左右移動ができます。
一方FPVドローンは、スロットルによるプロペラの回転で生み出される力と右スティック・左スティックの左右の動きによる機体の傾きとで進む方向が決まります。普通のドローンのように左右や後ろに動くことができません(原理上動くことは可能ですが、目視とは違い、機体の真横とうしろの状況が視認できないため危険です)。
姿勢制御
『1.ホバリング』の内容と少し被りますが、普通のドローンは手を離して勝手に姿勢維持をして、風に煽られてもその場に止まり続けるようにしてくれます。
一方、FPVドローンは姿勢制御を全部自分で行わなければいけません。少しでも傾いていたり、プロペラの回転量が少なかったり、多いだけでどんどんその場から離れていってしまいます。さらにFPVドローンは傾きの制限がないため、普通のドローンと違い、全開までスティックを倒すとぐるりと一回転してしまうほどスティックの感度が高いです。FPVドローンの初心者の方は、そのようにスティックが高感度なため、思い通りに動かす前に機体を墜落させてしまうことがほとんどです。
最後に
正直に申し上げると、FPVドローンを飛行させるのはめちゃくちゃ難しいです。
FPVドローンを飛ばすための道具を揃えて申請まで完了させたにもかかわらず、飛行技術が難しいとつい投げ出したくなってしまうのではないでしょうか?でもご安心ください、我々FPVドローンスクールでは全くの初心者の方でも一からFPVドローンの習得ができるように全力でサポートいたします。興味を持っていただきましたら、問い合わせからFPVドローンスクール説明会のご予約をいつでもお待ちしております!